過去の駄文より。本気で英語力を伸ばしたい人は、あきらめずに続けることが大切です。できるようになった喜びは大きいですよ!:
何かに上達する過程というものに、仕事柄とても興味を持っている。上達した、という状態になるためには、どんなことをし、どんな過程を経ればよいのか。
分野によっていろいろだろうけど、英語の場合はどうだろう。
英語力の伸び方は、徐々に、というよりは、ある段階を経て一気に、というパターンで進むような気がする。それまで表面には出なかったけれど自分の中で徐々に蓄積されていったものが、ある段階で、あるいは何かのきっかけで開花する。その後また潜伏期間があり、しばらくしてまたブレイクし、レベルが上がって行く。そうそう、RPGでレベルが上がったときに似ている。
「○△はレベルが上がった」
私自身、そのようなことをはっきりと自覚できたことがこれまでに何度かある。
一回目は中学3年生になった時。急に英語ができるようになった。別に猛勉強をしたわけではない。が、なぜか得意科目になった。まあ、テストでいい点数がとれる、というだけのレベルだったけど。
二回目は高校3年生の秋頃。長文がわかるようになった。このときは、夏休み中に長文の問題集を一冊、自分としては珍しくやりとげたことがきっかけになったと思う。単語力もそれほどではなく、長文を前にすると恐怖心もあったのだが、知らない単語をものともせず、なぜか内容をつかめるようになった。
三回目は大学1年の終わり頃。これは強烈だった。なんと、朝、目を覚ましたら英語が話せるようになっていた!というとちょっとオーバーだけど、確かにそんな感じだった。
そして四回目は英語教室を始めてまもなくの頃。文法が「実感」できるようになった。同時に、すべてが系統だって見えてきた。
自分自身の拙い体験ではあるけれども、それぞれが理由もなく起きたわけではないことは確かだ。それまで何の成果もないような感じで進んで来たものの、実は内部ではふつふつと煮えたぎるものが形成されて行き、それがひとつにまとまって爆発したのだろうと思う。あきらめずに、こつこつと基礎を固める作業もやはり必要だろう。
今、教える立場になって、そういった爆発を誘導してあげられるような指導をめざしたいと思っている。英語の「仕組み」が見えやすい授業を心がけたい。生徒の中に蓄えられてきたパーツが、生きた形でひとつになるように。