北海道斜里町の英語教室

文法コラム

◆ There is ~, There are ~

この形で使う there は、場所を表す「そこ」という意味はなく、ただ「~がありますよ~」という文の始まりを示す形だけのものになっています。だから、発音も弱く、「ざ(~)」という感じ。ただし、もともとは「そこ」という「場所」を表す言葉なので、There で文がはじまることによって、「ああ、ある場所に何かがあるんだな」とか、「いるんだな」という感じはでていますよね。

出だしの there でなければ、もちろんそれは「そこ」という意味になります。

There is a tree there.

この文の最後の there は、「そこに」という意味です。ですから、「そこに木が(一本)あります」という意味になりますね。

There is ~の文は、話の中で「初登場」のモノや人について使います。「初登場」というのは、聞いている相手がまだ知らないモノや人ですね。たとえば、「本が(一冊)机の上にある」という内容を言いたいときは、

There is a book on the desk.

です。これにたいして、「その本は机の上にある」と言いたいときはどうでしょう? 「その本」というからには、相手も「どの本」かわかっているということですよね。初登場ではありません。ですから、こういう場合は、There is ~は使わず、

The book is on the desk.

と言わなければいけません。ふつうの「主語」+「動詞」の語順ですね。There is the book on the desk. と言うと、かなりヘンです。逆に、最初の文を、A book is on the desk. と表現すると、これも通じないことはないですが、かなりヘンに響きます。注意しましょう。「初登場」に There is ~ね。

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◆ 未来形

未来をあらわす willbe going to 、同じような意味だと思っていいのですが、それぞれには状況に応じたちがいも当然あります。

will を辞書で調べてみましょう。「意志」というのが見つかりましたか。そう、will には名詞で「意志」という意味があるのです。He has a strong will. というと、「彼は強い意志を持っている」になります。「意志」というのは、「やるぞ~!」という気持ちのことですよね。この雰囲気が未来をあらわす will にも入っていて、がんばって何かをやろうと思ったときや、その場で何かをすることに決めた、などというときにはぴったりなワケです。

一方、be going to ですが、見てわかるとおり、be going の部分は「進行形」ですね。あるところに「行こうとしている最中」、つまり、to 以下のところに向かって「進行中」ということなのです。だから、すでに決まっている予定をあらわす場合はこちらのほうがしっくりとくるんですね。

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◆ 現在完了

現在完了は、「過去に何かをして、現在に至っている」と言いたいときに使う。過去をひきあいにして、現在を語るわけ。だから、似てるようでも「過去形」とは違う。過去形は、過去の話だけで、「だから今はどうなの」ということは直接には表わさないんだ。

たとえば、「私は納豆を食べたことがない」と言いたいとする。

現在形で、I don’t eat natto .としたら、どうなる? これは、「ふだん」納豆を食べないという意味。だから、昔、納豆を食べてひどい目にあったのかもしれないし、納豆は食べないという主義なのかも知れないし、納豆には飽きたのかもしれない。いずれにしてもボツだね。じゃあ、過去形で、I didn’t eat natto. としたら?「私は納豆を食べなかった」……だからどうしたの?でしょ。現在のことは言っていないわけだね。そこで、現在完了の登場。I have not eaten natto. と言えば、「過去に納豆を食べないで、現在に至っている」という意味を表せるんだ。これでOK。

で、ちょっと考えてほしいんだけど、「過去に納豆を食べないで、現在に至っている」という内容は、状況次第では、「今日はまだ納豆を食べていない」という意味にもとれるし、「しばらく納豆を食べていない」という意味にもとれるよね? だから前のページのように、現在完了の表す意味を大きく分けると3つになるわけだけど、いずれにしても、オリジナルの内容は「過去に納豆を食べないで、現在に至っている」ということだ。ここのところ、よく理解してね。現在完了にはもともと違った3つの意味があるということではなくて、表す内容を「状況」に応じてわけてみると3つになっただけだよ~ん、ということ。そして、言いたい内容をもっとわかりやすくするものとして、「キーワード」があるわけだ。「食べたことがない」だったら、never を使って、I have never eaten natto. と言えば、相手にもわかりやすく、よりハッキリと伝わるってこと。ちなみに、私は納豆大好きです。(笑)

もう少し例を見ていこう。

I finished my homework. は、過去のある時に宿題を終わらせた、という意味だね。あくまでも過去の話。それにたいして、I have finished my homework. だと、「宿題を終わらせた自分が今ここにいる!」という内容になるわけだ。だから、「今はもうやらなきゃならない宿題はない」、「遊ぶ時間ができた」、「やった~!」、「どうだ、エラいだろ」、「え、キミはまだやってないの?」……などなど、今の状況に合わせたニュアンスがでてくるんだね。

I ate a hamburger yesterday.

昨日ハンバーガーを食べたんだ。で、どうしたの?ってことになるけど、

I have eaten a hamburger.なら、たとえば、「昼ごはん食べに行こうよ」って誘われたときに言えば、「あ、ごめん、食べたばっかりなんだ」とか、「げ、さっきハンバーガー食べちゃった」とかいうことになるし、「ハンバーガー食べたことある?おいしいよ」なんて話になってれば、「食べたことあるよ~ん」ってなわけになるんだね。

では、She has gone to Sapporo. だったら? gone は go の過去分詞だよ。

これは、彼女が「過去に札幌に行って、現在に至っている」ということだね。だから、彼女は今札幌に行っちゃってる、ということになる。「会いたいけど会えない、今、ここにいない」なんて感じ。これが過去形の She went to Sapporo. だったら、今は帰ってきてるかもしれないし、帰ってないかもしれない。

というわけで、現在完了を理解するもうひとつのポイントは、「だから今はなんなの?」ということだ。過去形に、その意味がプラスされたようなものだと思えばいいよ。日本語にははっきりした区別がないからちょっと難しめなんだけど、いろんな例文に触れながら、感じをつかんでね。

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◆ VOV

主語、動詞、目的語の後にまた動詞がくる場合、その形はどうなるでしょう。

これはたとえば、中学校のときにやった、「私は彼女に7時に起こしてくれるように頼んだ」のような文です。主語は「私は」、述語動詞は「頼んだ」、目的語は「彼女に」で、I asked her となりますが、その後は? “to wake me up at seven” ですね。ひとつの文の中の述語動詞はもちろんひとつだけですから、さらに動詞を持ってこようとした場合、それは動詞のままではイケナい。だから、動詞を変身させて、他の品詞のようにしてしまうんですね。動詞を変身させるものは、不定詞、動名詞、分詞、いわゆる「準動詞」ってやつです。で、「S V O + Vの変身」のパターンをここでは便宜上「VOVパターン」と呼ぶことにしましょう。

VOVパターンの、後ろにくる V の形の基本は、上の例にある通り「不定詞」です。前置詞の to は「目的地」を指し示す語で、そのイメージは矢印「→」です。「どうするの?→こうするの」というノリで、このパターンになじむ気がするでしょ?中学校では、ask 以外に、want, tell のパターンをやっています。もう一度先ほどの文を見てみましょう。I asked her to wake me up at seven. 「私は彼女に頼んだ→7時に私を起こす」ということですね。ここの her to wake の部分に注目してください。“wake” という動作をするのは誰でしょう?「彼女」ですよね。「彼女が・起こす」という関係になっています。VOV パターンでは、O とすぐ後ろの V が、意味の上では主語と動詞のような関係になっているのです。これ、重要なポイントです。

VOVパターンの特殊系として、「知覚動詞」「使役動詞」があります。「知覚動詞」というのは、「見たり聞いたり感じたり…」などを表す動詞で、代表的なものは seehear です。「使役動詞」は、「~させる」という動詞で、make, have, let があります。これらの動詞の特徴は、後の V につくはずの to が取れちゃうということです。たとえば、「私は彼女がドアを開けるのを見た」。基本で行くと、I saw her to open the door. ですが、ここの to が取れちゃうんですね。I saw her open the door. になります。「原形不定詞」なんて名前がついています。これが受け身になると、She was seen to open the door. と、ちゃっかり to が復活します。おかしなヤツらですね。

使役動詞の make, have, let の違いについてちょっと触れておきましょう。同じ「させる」でも、その内容はかなり違います。make は、その状況を「作る」ということから、強制力がでてきます。本人(O に当たる部分)の意志に関係なく「させる」というニュアンスです。have は、その状況を「持つ」というところから、make よりマイルドです。頼んで「させる」、「してもらう」という感じです。似たような意味で使うものとして、get がありますが、これは基本通り to のある不定詞をとります。let は他のふたつとガラリと変わって、本人がしたいように「させてやる」という意味です。

She made him study.

She had him study.

She let him study.

状況をいろいろ考えてみてください。

それから、知覚動詞の場合なんですが、「~してる」ところを見た、というようなときには、原形ではなく、~ing の形にします。I saw her opening the door. 私が彼女を見たとき、彼女はドアを開けるところだった、ということです。

さて、次の文をよ~く見てください。

I saw her kick him.

I saw her kicking him.

I saw him kicked by her.

意味の違い、わかりますか?最初の文は、「私は彼女が彼をけるのを見た」ですね。次の文は、「私は彼女が彼をけっているのを見た」。彼女を見たとき、ちょうど彼をけっているところだったということです。3番目は、「私は彼が彼女にけられるのを見た」。あくまでもけられるのは「彼」なんですね~。それはともかく、さきほど、O と V には、主語と動詞のような関係があることを話しました。「O が V する」という内容のときには、知覚動詞、使役動詞を使った文の場合は to のない不定詞、つまり原形がきますね。で、知覚動詞では、進行中の動作を表すときには ~ing の形にする。そして、3番目の文のように、「彼は→けられる」という受け身の意味になる場合は過去分詞がくるわけです。それぞれ、to be kicking, to be kicked の to be がなくなったと考えればいいでしょう。「O が V する」のか、「V される」のか、というところ、しっかり理解してください。

VOV パターンに限らず、動詞や準動詞は、「誰がその動作をするのか」ということに気をつけましょう。簡単そうでいて、意外におろそかにしがちなところです。

 

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